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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
高信頼ものづくり専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
基礎有機・高分子化学特論
Integrated Course of Polymeric and Organic Chemistry
2 8523-01 2024年度
前学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.環境調和有機材料 2.環境修復有機材料 3.生体適合材料 4.バイオマス有効利用 5.地域連携 ゴミ問題の解決、生物資源の有効利用、生態との適合性など地球環境を考慮して設計された 様々な有機材料の性質や製造プロセス、問題点について学習する。具体的には生分解性プラ スチックをはじめとする環境調和材料、環境浄化材料,生体材料、バイオマスについて最新 の研究事例をまじえながら、これらの材料の開発に不可欠な有機化学と高分子化学の基礎を 習得することを目標とする。また、本授業を通した技術を衛生材料等の地域に関する問題を 調査し、その解決策を考案する。
授業の概要および学習上の助言
下記の項目に関連する、有機化学、高分子化学の基礎を学ぶ。 1環境有機材料の概要とその理解に必要な、有機化学、高分子化学の講義と基礎演習 2地球温暖化の要因と原理に関わる有機化学・物理化学の講義と演習 3植物から環境有機材料を合成する際に必要な成分の分離、有機合成、分析技術の講義と基礎演習 4生体適合材料の医療分野への応用と材料の成形技術の講義と演習 5生体物質を利用した機能材料の開発技術の講義と演習 以上の内容は、学部で学んだ有機化学、高分子化学、の基礎の上に学ぶ。その都度当該分野を自学自習で復習することが重要 である。
教科書および参考書・リザーブドブック
使用しない。履修に必要な箇所は適宜コピーし渡します。
履修に必要な予備知識や技能
予備知識:特に必要はないが、学部レベルの標準的な有機化学、生物化学、材料科学の知識があればよい。必要に応じてその つど復習しながら授業を進める。
学生が達成すべき行動目標
No.
有機合成の反応性に及ぼす三つの要素を理解し説明できる。
環境調和型高分子材料の性質とその応用例を説明できる。
有機・高分子の基礎的な問題が解ける。
新素材(バイオ工学も含む)の研究動向を文献調査でき、その内容を説明できる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 0 40 0 0 0 20 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 達成度確認テストを1回実施する。
クイズ
小テスト
レポート 特定課題に関するレポートを作成する。その内容を数名あるいは全員が説明する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 レポート・課題の期日内提出状況や内容により判定する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
下記5項目について具体例を挙げながら的確に説明できる。特 に、物質の構造と性質、化学的現象を、有機化学と高分子化学 の知識をもとに説明できる。 1有機反応における反応性を左右する因子の概要 2地球温暖化の要因と原理 3環境有機材料の概要 4材料の成形技術 5生体物質等を利用した機能材料の開発技術 以上のことを踏まえて将来有望な環境有機材料の特徴を説明で き、新しい材料の概念を提案できる。 下記5項目について具体例(化学構造、化学式等)を挙げなが らおおよそ説明できる。 1有機反応における反応性を左右する因子の概要 2地球温暖化の要因と原理 3環境有機材料の概要 4材料の成形技術 5生体物質等を利用した機能材料の開発技術
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 有機物とは何か、また有機・高分子材料が応用されて いる分野とそれに関連する有機・高分子の基礎を学ぶ 講義 有機化合物、有機・高分子材料の 基礎知識を学部で使った教科書で 予習する。 授業の復習と授業で出された課題 を行う。 100 100
有機物の命名法や炭素原子の不思議や混成軌道につい て学ぶ 講義・課題の発表 有機物の命名法や炭素原子の不思 議や混成軌道について予習する。 授業で配布された資料、授業内容 を復習し、課題を行う。 100 100
有機反応を原子価結合法の視点から学ぶ 講義・課題の発表 原子価結合法を予習しておく。 授業内容を復習し、課題を行う。 100 100
グリニヤール反応等有機反応を学ぶ 講義・課題の発表 グリニヤール反応等、人名が冠に 付いている反応を事前に予習する 。 授業の復習と課題に取組む。 100 100
有機反応を支配する三つの要素(誘起効果、共鳴効果 、立体効果)を学ぶ 講義・課題の発表 誘起効果、共鳴効果、立体効果に ついて、予習する。 授業内容を復習し、課題に取組む 。 100 100
三つの要素が酸塩基の強さに及ぼす効果を学ぶ 講義と課題発表 有機化合物の酸塩基の強さと誘起 効果、共鳴効果との関連性を予習 する。 授業内容を復習する。 100 100
決められた有機化合物の工業的製法を発表する 発表と質疑応答 他の発表者の採点 与えられた有機化合物の工業的製 法を調べる。 回答できなかった質問を次回まで に調べる。 200 100
有機物の測定方法を学ぶ 講義と発表(第7回の質問へ の回答) 有機物の測定方法(赤外分光法等 について)を予習する 授業内容を復習し、課題に取組む 。 100 100
10 有機材料と環境負荷、材料の製造プロセスや材料の廃 棄に伴うCO2等の分子構造と温暖化現象の関係を学ぶ 講義と課題発表 有機材料と環境問題について、予 習する。 授業内容を復習し、課題に取組む 。 100 100
10 生分解性プラスチックの性質を分子構造から理解し、 その分解機構と利用方法を学ぶ 講義と課題発表 生分解性プラスチックの種類や性 質を予習する 授業内容を復習し、課題に取組む 。 100 100
11 ゴムや砂漠の緑化材を例に、高分子架橋反応とエント ロピー弾性、保水機能の関係を学ぶ 講義と課題発表 ゴムや緑化材料について予習する 。 授業内容を復習し、課題に取組む 。 100 100
12 地球温暖化と資源の希少性を高分子化学の視点から学 び、レポートを作成 講義と課題発表 レポート課題の決定 地球温暖化や資源の希少性につい て、レポート課題を見据えて予習 する。 授業内容を復習し、レポート課題 に取組む。 100 100
13 バイオマス資源について学ぶ 講義 バイオマス資源について予習する 。 授業内容を復習し、レポート課題 および発表用資料の作成に取組む 。 100 200
14 地球温暖化と資源の希少性に関して作成したレポート を発表 生物機能を模倣した機能性材料 レポート課題の発表 発表用資料(各自自由様式)を作 成する。 1回から14回までに学んだことを 復習する。 100 100
15 微生物を利用した物質生産技術と環境浄化技術を学び 、これまでの内容の復習と筆記試験。 講義とテスト 微生物を利用した物質生産技術と 環境浄化技術を予習する。 テストで自信がなかったことを復 習する。 100 100