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臨床心理学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
修士課程
臨床心理学の心構え
Introduction to Clinical Psychology
2 8921-01 2024年度
前学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.心理臨床家の実践活動 2.臨床心理学的研究の進め方 3.実践・研究における倫理  本大学院で学ぶにあたってのオリエンテーション的性格の科目である.心理臨床家を目指 す学生として,修学上必要となる最低限の知識と態度を修得する.具体的には,科学と実践 を兼ね備えた臨床心理学の特質を知るとともに,実践の内容や分野,研究の進め方,研究と 実践の両面にわたる人権問題と倫理(守秘義務を含む)などを取り上げ,実習や見学を通し て,心理臨床家がとるべき基本的態度を考察する.
授業の概要および学習上の助言
本科目では「役立つ心理臨床家」,「科学的な素養のある心理臨床家」になるために最低限必要な心構え(知識と態度)を 学ぶ.講義内容は「導入(オリエンテーション)」,「実践の心構え」,「研究の心構え」の3つに分けられる.  1.導入(オリエンテーション)  臨床心理学の成り立ち,心理臨床に関する資格について知り,本大学院が養成を目指す心理臨床家の在り方を理解する.  2.実践の心構え  ここでは心理臨床の実践家(Practitioner)としての心構えを学ぶ.具体的には,心理臨床家の活動内容や活動分野につい て学ぶと共に,実践活動における倫理問題について考える.さらに単なる知識としてだけではなく,関連施設の見学等を通し て,心理臨床の実践家としての心構えを習得する.これらの学習を通して「心の悩み」に向き合うことの意味を考える.  3.研究の心構え  ここでは臨床心理学に関する研究活動を行う科学者(Scientist)としての心構えを学ぶ.具体的には,科学的なものの見 方・考え方,研究の進め方(問題設定の方法,文献の集め方・読み方,研究手法,研究成果の公表方法)について学ぶと共に ,臨床心理学に関する研究を進める上での倫理問題について考える.  これらの知識や態度は,実践で役立ち,かつ心理的な現象を科学的に捉えることのできる心理臨床家たるためにはもちろん であるが,今後,本大学院で学ぶ科目内容を習得し,修士論文を作成するためにも必要不可欠な内容である.
教科書および参考書・リザーブドブック
適宜紹介する。
履修に必要な予備知識や技能
 心理学及び臨床心理学に関する基礎的な知識を有していることを前提とする.
学生が達成すべき行動目標
No.
本大学院の目指す心理臨床家の在り方を説明できる.
心理臨床家の実践活動の内容・分野・専門的技法について説明できる.
科学的な方法に則った臨床心理学の研究方法を説明できる.
臨床心理学に関する研究の準備として,問題設定に沿った文献を収集し,それを批判的に読むことができる.
心理臨床の実践活動における倫理問題について考え,自らの意見を表明することができる.
臨床心理学に関する研究を進める上での倫理問題について考え,自らの意見を表明することができる.
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 20 60 10 0 0 10 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
①「科学とは何か」に関する小テスト(10%)と、②文献の批判的な読み方に関する小テスト②(10%)に よって評価する。
レポート ①今後3年間の計画(5%)、②文献検索リスト(10%)、③心理臨床に関する資格の基本情報(5%)、④見 学先についての事前調査レポート(5%)、⑤〜⑦施設見学レポート×3(5%×3)、⑧文献講読レジュメ( 10%)、⑨倫理的問題の考察(5%)、⑩3年間の計画の発表スライド(5%)、以上の10のレポートによって 評価する。
成果発表
(口頭・実技)
今後3年間の計画や展望に関する口頭発表を評価する(10%)。
作品
ポートフォリオ
その他 講義への積極的な参加(授業態度、積極的な発言、見学先でのマナーと態度等)によって評価する(10% )。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
 本学の目指す心理臨床家の在り方を説明できる.また臨床心 理学における実践・研究活動の両面について,その進め方や倫 理的問題を説明し,かつ自らの考えや意見を表明することがで きる.  特に研究活動に関しては,研究準備として自らの問題設定に 沿った文献を収集し,その内容を正確に読み取るだけでなく, 論文の内容を批判的に吟味することができる.  本学の目指す心理臨床家の在り方を説明できる.また臨床心 理学における実践・研究活動の両面について,その進め方や倫 理的問題を説明することができる.  特に研究活動に関しては,研究準備として自らの問題設定に 沿った文献を収集し、その内容を正確に読み取ることができる .
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 導入Ⅰ(オリエンテーション) 本学のカリキュラムについて 講義とディスカッション レポート① 3年間の計画の立案 90
2 導入Ⅱ 3年間の計画の検討 発表とディスカッション
3 研究の心構えⅡ 学術論文とは? + LC見学 講義、LC見学、および、ディ スカッション
4 研究の心構えⅡ データベースを用いた文献検索の方法 講義、演習、および、ディス カッション レポート② データベースでの文 献検索練習 90
5 研究の心構えⅠ 科学的な研究とは? 講義とディスカッション レポート③ 心理臨床に関する資 格の基本情報 60
6 実践の心構えⅠ 心理臨床の職域とアプローチ 小テスト①「科学とは?」と振り返り 小テスト、発表、および、デ ィスカッション レポート④ 見学先の事前調査 90
7 実践の心構えⅡ 見学先の事前学習と実践における倫理 発表とディスカッション
8 実践の心構えⅢ 臨床現場見学1(見学先は決定次第連絡) 見学実習 レポート⑤ 見学レポート 60
9 実践の心構えⅢ 臨床現場見学2(見学先は決定次第連絡) 見学実習 レポート⑥ 見学レポート 60
10 実践の心構えⅢ 臨床現場見学3(見学先は決定次第連絡) 見学実習 レポート⑦ 見学レポート 60
11 見学実習の振り返り 研究の心構えⅢ 文献の批判的な読み方 発表とディスカッション レポート⑧ 講読論文レジュメ 180
12 研究の心構えⅢ 文献の批判的な読み方(続き) 発表とディスカッション
13 研究の心構えⅢ 文献の批判的な読み方(続き) 文献の批判的な読み方の振り返り 発表とディスカッション
14 研究の心構えⅢ 研究における倫理的問題 小テスト② 論文の批判的な読み方 小テスト、発表、ディスカッ ション レポート⑨ 倫理的問題の考察 レポート⑩ 発表スライド作成 90 120
15 研究の心構えⅣ 模擬口頭発表 授業全体の振り返り 発表とディスカッション 授業全体を通しての疑問点をまと めておく 60