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臨床心理学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
修士課程
臨床心理学特論Ⅰ
Clinical Psychology I
2 8922-01 2024年度
前学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.臨床心理学の歴史 2.臨床心理学と科学 3.パーソナリティと病理の知識 4.臨床心理査定入門 5.心理療法入門 臨床心理学全般の基礎知識を修得してもらうことが目標である。臨床心理学の歴史、方法論 、主なパーソナリティの理論、臨床心理査定や心理療法に関する基礎的な知識を修得してい ただくことがこの講義の大きな目標である。臨床心理学においてよく使用される用語や概念 の正しい理解と、主なパーソナリティ理論の正しい理解が求められる。
授業の概要および学習上の助言
臨床心理学の歴史や方法論、主なパーソナリティに関する理論、臨床心理査定や臨床心理学的介入の入門科目である。入門科 目ではあるが、学術的な用語の正しい理解をしていただくためには、かなりの時間を予習や復習に費やす必要がある。また、 自分で講義中に習得した知識を定着する努力を続けて欲しい。 講義は基本的に、受講生から提出された「ディスカッションしたい項目」を中心に行う。ディスカッションした内容を元に、 期日までに受講生自らテストを作成し、それをもとに教員が作成した復習テストを実施することで、学習内容の定着を図る。 また、臨床心理学の用語の多くは、実際の臨床経験がないと理解しにくい場合が多いので、講義中に講師に積極的に質問する 姿勢が必要である。 なお、受講者の知識習得の進展があまりにも乏しい場合は、各回に補習を行うこともある。 最終試験の成績評価の割合は低く、通常の講義に対する努力が大きく評価されることに注意して欲しい。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:「臨床心理学 Clinical Psychology : Evidence-Based Approach」 丹野義彦・石垣琢磨・毛利伊吹・佐々木淳・ 杉山明子(著) 2015 有斐閣 参考書:臨床心理学概論 (公認心理師スタンダードテキストシリーズ 3) 下山晴彦 (監修, 編集), 佐藤隆夫 (監修), 本郷 一夫 (監修), 石丸径一郎 (編集) 2020 ミネルヴァ書房
履修に必要な予備知識や技能
心理学関係学部での心理学概論、および、臨床心理学概論の知識
学生が達成すべき行動目標
No.
臨床心理学の歴史の概観を知る
臨床心理学における方法論を知る
臨床心理学における主な理論の概要を知る
臨床心理査定における基本事項を知る
臨床心理的介入の全般的な事柄を知る
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 30 20 50 0 0 0 0 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 講義初回における最初の試験(予備知識を問う問題:10%)と、最終回の最後の試験(受講生が考案した 問題に基づく試験:20%)によって評価する。
クイズ
小テスト
セクション毎に受講生が試験問題を作成し、それを教員が取りまとめて作成した復習テストによって評価 する(全4回、1回5%)。
レポート セクション毎に提出してもらう、講義で議論したい内容を書き出した予習項目(全6回、1回5%)と、セク ション毎に受講生が作成した復習テストの問題作成(全5回、1回4%)によって評価する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
臨床心理学の歴史、主な理論の基本的な特徴を正しく理解し、 それを自分の経験と結びついて考えることができる。また、臨 床心理査定の基本的な留意事項を十分に理解して、将来の臨床 活動に生かす準備ができている。種類の異なる心理治療の重要 事項を正しく認識し、将来クライエントに対する際の臨床家と しての心構えが十分である。 臨床心理学の歴史、主な理論の基本的な特徴を概ね理解してい る。また、臨床心理査定の基本的な留意事項を理解すると同時 に、種類の異なる心理治療の基本事項を理解し、将来クライエ ントに対する際の臨床家としての最低限の準備ができている。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 オリエンテーションと最初の試験 「臨床心理学とは何か」に関する講義とディスカッシ ョン 講義、試験、および、ディス カッ ション 予習課題① 第2,3回の予習を行 い,ディスカッション項目を教員 と受講者に送付する。 120
2 「エビデンスにもとづく臨床心理学」に関する講義と ディスカッション 予習課題に基づくディスカッ ション
3 「パーソナリティ理論」に関する講義とディスカッシ ョン 予習課題に基づくディスカッ ション 問題作成① 第1,2,3回の内容 をもとに小テストの問題を作成し 、教員に送付する。 予習課題② 第4,5,6回の予習 を行い,ディスカッション項目を 教員と受講者に送付する。 120 120
4 臨床の基礎学としての心理学」に関する講義とディス カッション1 復習テスト①(問題作成①を参考に作成された問題) による自己点検 復習テストと予習課題に基づ くディスカッションと自己点 検 120
5 「臨床の基礎学としての心理学」に関する講義とディ スカッション2 予習課題に基づくディスカッ ション
6 「臨床心理面接」に関する講義とディスカッション 予習課題に基づくディスカッ ション 問題作成② 第4,5,6回の内容 をもとに小テストの問題を作成し 、教員に送付する。 予習課題③ 第7,8回の予習を行 い,ディスカッション項目を教員 と受講者に送付する。 120 120
7 「臨床心理アセスメント」に関するディスカッション 復習テスト②(問題作成②を参考に作成された問題) による自己点検 復習テストと予習課題に基づ くディスカッションと自己点 検
8 「精神分析パラダイム / 精神分析療法」に関する講 義とディスカッション 予習課題に基づくディスカッ ション 問題作成③ 第7,8回の内容をも とに小テストの問題を作成し、教 員に送付する。 予習課題④ 第9,10回の予習を 行い,ディスカッション項目を教 員と受講生に送付する。 120 120
9 「人間性心理学パラダイム / クライエント中心療法 」に関する講義とディスカッション1 復習テスト③(問題作成③を参考に作成された問題) による自己点検 復習テストと予習課題に基づ くディスカッションと自己点 検
10 「人間性心理学パラダイム / クライエント中心療法 」に関する講義とディスカッション2 予習課題に基づくディスカッ ション 予習課題⑤ 第11,12回の予習を 行い,ディスカッション項目を教 員と受講生に送付する。 120
11 「学習理論パラダイム / 行動療法」に関する講義と ディスカッション 予習課題に基づくディスカッ ション 問題作成④ 第9,10,11回の内 容をもとに小テストの問題を作成 し,教員に送付する。 120
12 「認知理論パラダイム / 認知療法」に関する講義と ディスカッション 復習テスト④(問題作成④を参考に作成された問題) による自己点検 復習テストと予習課題に基づ くディスカッションと自己点 検 予習課題⑥ 第13,14回の予習を 行い,ディスカッション項目を教 員と受講生に送付する。 120
13 「さまざまなパラダイム」に関する講義とディスカッ ション 予習課題に基づくディスカッ ション
14 「臨床心理学の現場」に関する講義とディスカッショ ン 予習課題に基づくディスカッ ション 問題作成⑤ 第12,13,14回の内 容をもとに試験の問題を作成し, 教員に送付する。 120
15 試験(問題作成①から⑤を参考に作成された問題) 講義全体に関する自由討議と自己点検授業 試験とディスカッション