|| 英語(English)
学習支援計画書(シラバス) 検索システム
臨床心理学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
修士課程
司法心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)
Forensic/Correctional Psychology(Support Theory and Applications in Forensics and Criminology Area)
2 8958-01 2024年度
後学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.犯罪心理学 2.家庭裁判所調査官 3.被害者/加害者支援 4.少年/刑事司法手続き 5.地域援助/地域連携 司法・犯罪分野における心理専門職の仕事は、犯罪や非行からの更生プログラムの開発・活 用、犯罪被害者の心のケア、家事事件における家庭内紛争に伴う子への影響のアセスメント と心理的支援など、心理学の知見や心理職の専門性の活用が期待されている。そのため、少 年事件、刑事事件、家庭紛争事件、犯罪被害者支援等に関する法規や制度を理解しておくこ とは不可欠である。また各施設・機関における心理専門職としての役割と他職種との連携の 実際及び地域における活動や貢献についても学ぶ。
授業の概要および学習上の助言
 この授業では、司法・犯罪分野の関係法規、少年/刑事司法手続きとこれに関わる各機関、被害者及び加害者支援の取り組 みなどを学ぶ。各回の講義で知識を得るとともに、実際の司法・犯罪分野の現場から特別講師を招き、各機関の役割や機能の 実際及び心理専門職がどのように活動しているかを学ぶ。  保健・医療分野に比べればこの分野で活躍する心理専門職は少ないかもしれないが、他の分野においても、とくに少年事件 の処遇決定のプロセスは子どもの支援に関わる場合に必要な知識であるし、この分野で蓄積されてきた多くの知見には、人の 心や行動を理解する心理学的方法が多分に活かされている。そのことを念頭において授業に取り組んでもらいたい。  なお、学外の特別講師を招待する都合上、授業の内容の順番が入れ替わることがある。
教科書および参考書・リザーブドブック
特に指定しない。
履修に必要な予備知識や技能
 日常生活で起こったり、ニュースで見聞きしたりする犯罪や事件について、関係者の背景・心理状態を推測し、支援する立 場として考えてみること。  過去に見学・実習した施設で関係するところがあれば、復習しておくこと。
学生が達成すべき行動目標
No.
司法・犯罪分野の心理専門職の専門性を説明でき、支援の枠組みとなる法律や制度、施設等について説明できる。
家庭裁判所と家庭裁判所調査官の業務について説明できる。
被害者支援および加害者支援の取り組みについて説明できる。
警察(科学捜査研究所、少年サポートセンター)における心理職の業務について説明できる。
司法手続きにおける保護観察所と更生保護施設について説明できる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 30 0 50 20 0 0 0 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 #1から#9までの内容について理解しているかを確認する。30%
クイズ
小テスト
レポート #4〜#7、#10〜#12で学んだ内容についてレポートを作成する。 レポート①と②で20%、レポート③〜⑦で30%。
成果発表
(口頭・実技)
司法・犯罪分野の心理職についてその役割や特徴等について任意の視点でまとめて発表する。20%
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
 心理専門職として必要な司法・犯罪分野の理論や知識を他の 分野との関連も視野に入れて理解している。また関係する機関 の特徴と心理専門職の役割を、地域や他機関との連携も含めて 把握できている。  心理専門職として必要な司法・犯罪分野の理論や知識を身に 着けるとともに、関係機関の特徴と心理専門職の役割を把握し ている。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 オリエンテーション 司法・犯罪分野の心理専門職 講義とディスカッション 復習:この分野の心理職の特徴に ついてまとめる 60
2 司法・犯罪分野の基本事項 1 講義とディスカッション 講義内容の復習 60
3 司法・犯罪分野の基本事項 2 講義とディスカッション 講義内容の復習 60
4 家庭裁判所と家庭裁判所調査官 1 少年事件 講義とディスカッション 予習:家庭裁判所のHPを視聴 課題:家庭裁判所調査官について まとめる(レポート①) 30 60
5 家庭裁判所と家庭裁判所調査官 2 家事事件 講義とディスカッション 課題:家庭裁判所調査官について まとめる(レポート②) 60
6 警察(少年サポートセンター) (特別講師招待予定) 講義とディスカッション 予習:各都道府県の少年サポート センターのHPを閲覧 課題:少年サポートセンターにつ いてまとめる(レポート③) 60 60
7 更生保護施設 (特別講師招待予定) 講義とディスカッション 自己点検 予習:更生保護施設について調べ る 課題:更生保護施設についてまと める(レポート④) 30 60
8 少年鑑別所 講義とディスカッション 予習:見学・実習時の資料・レポ ートを見直す 講義内容の復習 30 60
9 少年院・刑務所 試験 講義とディスカッション 試験 予習:試験準備 60
10 保護観察所 (特別講師招待予定) 講義とディスカッション 予習:保護観察所について調べる 課題:保護観察所に関してまとめ る(レポート⑤) 30 60
11 警察(被害者支援) (特別講師招待予定) 講義とディスカッション 予習:被害者支援について調べる 課題:警察の被害者支援活動につ いてまとめる(レポート⑥) 30 60
12 警察(科学捜査研究所) (特別講師招待予定) 講義とディスカッション 予習:科学捜査研究所について調 べる 課題:科学捜査研究所での心理職 の仕事について概要を作成(レポ ート⑦) 30 60
13 発表:司法・犯罪分野における心理職の役割 1 受講生の発表とディスカッシ ョン 予習:発表準備 60
14 発表:司法・犯罪分野における心理職の役割 2 受講生の発表とディスカッシ ョン 予習:発表準備 60
15 司法・犯罪分野の心理学的研究 全体の振り返り 講義とディスカッション 自己点検