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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
機械工学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
先端切削加工学特論
Advanced Cutting and Machining
1 2135-01 2024年度
後学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.切りくず生成 2.高能率加工 3.新素材工具 4.工具摩耗 5.仕上精度 ものづくり技術の基盤である加工技術の中でも中心的役割を持つ切削工学の切削理論をベー スにして,低能率加工が指摘されている難削材等の高能率加工を理解する.また,工具材料 の特性と製法を理解した後,セラミックス系新素材工具を使用することにより生まれる新規 加工技術について学習する.
授業の概要および学習上の助言
学部で教育された機械加工と切削工学の基礎的知識をベースにこれの応用編として大学院レベルの知識へと応用する. 内容としては大きく3つに別けられている. ①学部レベルの切削工学を復習しながらより高度な学習内容に結びつけるための準備と応用力を身につけるための内容. ②高度な加工技術を学ぶ上で必要な新素材工具の製法・特性そして適正な使用法に関する内容. ③セラミックス系工具材料を用いて難削材を加工する場合を例に取り,特異な現象の説明とこの工具材料を有効利用するた  めの内容. 以上,高度高能率加工を意識した切削工学に関する知識向上を目的とするが,授業内容をとおして切削工学を中心とした能率 良い機械加工技術の構築や製品の高精度化に対する考え方,扱い方のセンスを磨くことが重要である.
教科書および参考書・リザーブドブック
特になし。必要に応じて資料を配布する。
履修に必要な予備知識や技能
予備知識:学部レベルの機械加工や切削工学に関する知識.また,機械材料,粉末冶金,工作機械などの基礎知識について復 習しておくこと.
学生が達成すべき行動目標
No.
高能率加工の概念が理解できる.
切削理論に基づいた切削加工現象が理解できる.
難削材はなぜ難加工なのかが理解できる.
工具材料の特性や損傷機構が理解できる.
セラミックス系工具材料の有効利用例が理解できる.
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 40 60 0 0 0 0 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
切削機構の原理,難削材料の加工法,先進工具材料,工具損傷機構,などの各項目から出題する.
レポート ①高能率加工,②セラミックス系工具材料を用いた高速加工,③コーテッド工具を用いた加工などについ て課題を提示しその内容をレポートとして提出する.
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
① 高能率加工の概念が説明できる. ② 切削理論に基づいた加工現象が説明できる. ③ 難削材はなぜ難加工なのか説明できる. ④ 工具材料の特性や損傷機構が説明できる. ⑤ セラミックス系工具材料の有効利用例が説明できる. 番号の①から⑤は学生の行動目標に対応しています. ① 高能率加工とはどんなことかが説明できる. ② 切削理論に基づいたて加工現象が把握できる. ③ 難削材とはどんなものかが説明できる. ④ 工具材料の特徴が説明できる. ⑤ セラミックス系工具材料利用例が説明できる. 番号の①から⑤は学生の行動目標に対応しています.
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 工作機械の変遷(NC工作機械,ターニングセンタ, マシニングセンタFMSなど)を理解して最新の生産 システムを学ぶ.さらに,近年の機械加工における高 能率加工の基本的な考え方を学ぶ。 講義と討論 各回10分間の自己点検を行う 学部教育で得た機械加工の基礎を 学習しておく. 90
2 機械加工における切削理論を学習する. 切りくず生成機構と切削抵抗と切削温度などの切削挙 動をベースとした高能率加工を考える。 講義と討論 各回10分間の自己点検を行う 機械加工における切りくず生成, 切削抵抗と切削温度について復習 しておく. 90
3 粉末冶金法で製作される代表的な工具材料の特徴と工 具損傷機構を学習する。 講義と討論 各回10分間の自己点検を行う 高速加工の環境を把握した上で工 具材料に求められる特性について 復習しておく. 90
4 高能率加工を実現するセラミックス工具の有効利用法 について学習する。 講義と討論 各回10分間の自己点検を行う 高能率加工と高速加工について予 習しておく. 90
5 難加工材料の先進的加工法について学習する。 講義と討論 各回10分間の自己点検を行う 材料特性から難削特性を整理する . 90
6 高能率加工における仕上げ面を形成する要因について 学習する。 講義と討論 各回10分間の自己点検を行う 仕上げ面精度に及ぼす外的要因に ついて整理する。 90
7 【授業の振り返り】 レポート課題の解説を行う. 講義と討論 各回10分間の自己点検を行う 各自レポート内容について振り返 りを行い、難削材料を対象とした 高能率加工の理解を深める. 90