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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
高信頼ものづくり専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
複合材料マトリックス総論
General Theory of Composite Material Matrix
2 8526-01 2024年度
後学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.複合材料マトリックス 2.信頼性 3.理想と現状 4.基本材料設計 5.地域連携  受講者全員で各産業における複合材料のオリジナルなマトリックス基本仕様案をまとめ上 げる。また、これを通して、産業で求められるものづくりの基本を理解し、周りを巻き込ん で即実践できる人材とは何かを受講者で共有する。すなわち、ケーススタディを通して、複 合材料、特にはマトリックスとは何かを習得するとともに、ものづくりに必要な能力(問題 解決、コミュニケーション、リーダーシップ、整理力など)を身につけ、就職後、即戦力と なることを目指す。また、地域の活性化と複合材料の在り方についても議論する。
授業の概要および学習上の助言
 複合材とは、マトリックスとは何かを世の中の材料と比較し、その本質的な位置づけ(特徴、機能をおよそ理解したうえで 、ものづくりの基本となる以下をバーチャルにて全員で考える。また、それを通して複合材が期待される産業毎にマトリック スの在り方や悩みなどの本質を理解し、基本材料設計を通してオリジナルなマトリックスを提案してみる。 <ものづくりの基本>  ①問題意識;将来予想に基づく理想の姿と現状の位置づけとの間のギャップの素直な表現(図示)  ②企画;  テーマ名、背景、目的、目標、現状把握、開発ポイント、開発体制、開発日程を1枚の紙(A3)で表現  ③PDCA;信頼性を確保するにはPDCAを何回回すかが重要。何回も回せるということは、失敗も多くできるというこ        と。失敗できる環境を作ること、作ってやることが、成功への秘訣。  ④やったこと、分かったこと、次やること; 必ず、振り返り、整理、計画を授業内で確認  ⑤自工程完結;前後工程(複合材では原料供給、含浸、成形、接着、塗装、信頼性、リサイクルなど)に対する思いやり、        動かし方(課題解決にはどこと付き合えばよいか)  ⑥モチベーション;将来の夢、実現の課題、自分なりの対策方法、企画案  ⑦コミュニケーション;挨拶、他の意見の尊重、意志の表現、共有化     ⑧権利化、規格化 ;特許の書き方、次の工程への指示の出し方(指示書)
教科書および参考書・リザーブドブック
過去講演会資料やその都度編集するため、特には設けない
履修に必要な予備知識や技能
 本学習に最も必要なものはモチベーション。夢があり、問題意識が強いと本人の能力を引き出しやすいと思われる。(表現 能力や、コミュニケーション能力はこの学習内である程度は引き出せると考えている。)  基礎知識がほしいとすると、ちょっとした有機材料の知識か?(専門知識は本学習の中で若干習得予定)
学生が達成すべき行動目標
No.
あるべき姿を現在取り巻く環境から予想し、材料に落とし込める解析能力
あるべき姿と現状の位置づけをずばり示せる問題意識とその表現能力
奇抜なアイデア発想能力(生活してきた中で経験した事象の整理力と複合化能力、素直な思考とその能力)
自分を納得させるだけの解析、整理力、表現力
関係者を納得させるだけの表現力、コミュニケーション能力、リーダーシップ力
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 0 70 30 0 0 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート
成果発表
(口頭・実技)
①時間管理 ②時系列的進め方 やったこと わかったこと 次やること ③コミュニケーション能力 意思伝達(表現力)、周りの悩みを理解し相手の力を引き出す能力 ④事前準備能力 ⑤カリスマ性 (声の大きさ、強弱、抑揚、強調など)
作品 複合材(製品)のマトリックス開発企画書を作成 ①見栄え(建蔽率、強弱、意思伝達の工夫等) ②問題解決能力、現状解析能力 ③アウトプット、目標設定能力 ④作戦ストーリー提案能力(考える能力) ⑤計画能力(時系列的等)⑥組織能力(横縦連携能力) など
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
 複合材マトリックス開発企画書を提案、作成でき、関係者と 共有できる。 ・将来の複合材料、マトリックスの在り方を描くことができ  る。 ・在り方に対して現状の問題を図示することができる。 ・開発手段が描け、研究に落とせる。 ・周囲の関係者を動かせるだけの強い意志とリーダーシップが  ある。 ・権利化や横展に結び付けることができる。  自分なりの複合材マトリックス開発企画書を提案、作成でき る。 ・将来の複合材料、マトリックスの在り方を描くことができ  る。 ・在り方に対して現状の問題を図示することができる。 ・開発手段が描け、研究に落とせる。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 複合材、マトリックスとは (複合材、マトリックス への期待、課題) 自己紹介(全員)、講義の目 的、方針の説明 100
将来(2030)の姿を予想(自動車をケーススタディ) 経験をもとに技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 現在との差異と、位置づけの把握 (図示)。 100
複合材の必要性を理解。 将来(理想)自動車と現状のギャップを埋める方策を 共有。 経験をもとに技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 普段の疑問点、期待、アイデア等 の紹介、議論 100
自動車複合材料の期待と開発方向を理解。 経験をもとに技術紹介 自動車複合材の調査、紹介(部位 ) 自動車複合材の調査、紹介(材料 、成形法) 自動車複合材の調査、紹介(設計 、信頼性)      100
自動車複合材要求からマトリックスへの要求に掘り下 げ。 経験をもとに技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 自己点検および振り返り 解析能力 100
自動車複合材料のマトリックスの現状と要求のギャッ プを理解 マトリックスの現状を紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 問題意識 100
自動車複合材料のマトリックスの開発方向、ポイント を議論。 経験をもとに技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 図示  表現 100
企画書作成(A3) 経験をもとに技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 企画能力 100
企画書作成2(A3)  (開発体制、開発日程)  自動車会社の開発体制例の紹 介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 企画能力 100
10 開発マトリックス実験計画立案。 マトリックス評価手法紹介 自己点検および振り返り 計画 100
11 企画書の評価 材料メーカーor自動車メーカ ー担当との議論 自己点検および振り返り 対話 100
12 開発マトリックス案の権利化 特許の書き方紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 考案 100
13 自動車以外の産業のマトリックス開発(航空機) 議 論 技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 専門知識 100
14 自動車以外の産業のマトリックス開発(建築) 議論 技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 専門知識 100
15 自動車以外の産業のマトリックス開発(医療) 議論 , 振り返り、まとめ(分かったこと)、次やりたいこと (全員の抱負) 技術紹介 リーダー、書記を決めてグル ープ討議、発表 各自発表 専門知識 総点検 100