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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
システム設計工学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
エンジニアリング心理学研究(田中吉史)
Engineering Psychology(Tanaka Yoshifumi)
12 2613-03 2024年度
通年
専修科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.認知科学・認知心理学 2.心理学的ものづくり 3.スキル獲得支援 4.創造性・発想支援 高度専門技術者として必要な発展性の高い専門知識を、認知心理学・認知科学分野を中心 に身に付け、豊かな人間力を育む。人の心の働きに関する認知心理学・認知科学のアプロー チ(発想、研究手法など)、その成果についての知識を身につけ、我々の日常生活の中の諸 問題を解決するためのサービスや製品を案出する発想力を磨く。さらに、各自の設定する課 題について、実証的な手法を用いて研究を遂行する能力を身につける。
授業の概要および学習上の助言
もっと使っていたいと感じるような、人がものとの距離を感じない、情報コンテンツをはじめとした親和型商品の開発に必要 な知識を、認知科学、心理学、人間工学の視点から学び、高品位な商品を開発するために、人の特性を活かした、人ともの、 人と機器のインターフェイスを具現化するためのテクノロジーを習得する。 実際の商品開発を体験するとともに、開発担当者となって、心の働きを活かしたものづくりに必要な提案を企画書の形で行う ために、統計分析をはじめ必要な知識を習得する。 特にこの授業では、ものを使う人(ユーザー)だけでなく、ものを作る人(製品の企画者、設計者)も含む広義のものづくり に関わる人の認知的な活動の支援に必要な知識と、そのための新たなサービスや製品を案出できる発想力を習得することを目 的とする。 主要な研究テーマは下記の通りである。 1.ユーザーのパフォーマンスを向上させるための認知的・環境的要因 2.広義のものづくりのためのスキル獲得の支援手法の研究 3.広義のものづくりにおける創造性・発想支援手法の研究  具体的な活動として、国内外の最新の認知科学・認知心理学的研究をレビューし、それらに基づいて新たな研究テーマを案 出、実証的な手法で検証し、その成果を論文やプレゼンテーションの形にまとめる。 また,国内外の学会、シンポジウム、国際会議などにおいて、修士研究成果を発表できるように指導していく。
教科書および参考書・リザーブドブック
関連領域の学術雑誌等(認知科学、心理学研究、認知心理学研究など)を定期的に確認するよう心掛けてもらいたい。 また、研究の進展とともに適宜参考文献を紹介する。
履修に必要な予備知識や技能
心理学全般の基礎知識を身につけておくこと。学術的な文献を読みこなすことができること。基本的な英語読解能力を持って いること。実証的なデータについて適切な統計的手法を用いて分析できること。学術論文のフォーマットを理解し、それに沿 ってレポート作成ができること。研究遂行に必要な基本的なソフトウェアの使い方を習得していること。適切にスライドを使 ったプレゼンテーションと討論ができること。要するに、学部4年生までで習得した基礎的な知識と技能をマスターしている こと。そのために学部で学んだ事柄について充分に復習しておくこと。
学生が達成すべき行動目標
No.
心の働きを意識したものづくりに必要な心理学的・認知科学的知識を習得することができる。
実際に親和型商品開発ができるための知識と技術を習得することができる。
商品開発にとって心の働きを織り込むことの重要さを説明し実践することができる。
ものを使う人・作る人の認知的特性を理解できる。
十分な人間力をもつ高度専門技術者として活動できる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 40 40 0 0 20 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 自律的に研究を進め、定期的に行われるゼミにおいて、その進捗報告を行う。その際、スライドやレジュ メを作成し、提出する。 これらを踏まえ、修士論文を執筆する。
成果発表
(口頭・実技)
研究室内の定期的なゼミでの発表に加え、中間発表を行う。 また、研究の途中経過をまとめ学会発表を行う。
作品
ポートフォリオ
その他 自律的に研究を遂行する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
認知科学・認知心理学などによる人間の認知特性に関する高度 な専門的知識を身につけ、実証的な手法を用いて、人間の認知 特性と広義のものづくりへの応用に関する科学的な研究を遂行 することができる。また、研究成果を関連する学会誌等におい て論文を発表し、討論することができる。さらに、認知科学的 ・認知心理学的な観点から、ものづくりに関わる人のための高 度に創造的なサービスや製品を提案し、それを実社会において 実現するための活動を積極的に遂行することが出来る。 認知科学・認知心理学などによる人間の認知特性に関する専門 的な知識を身につけ、実証的な手法を用いて、人間の認知特性 と広義のものづくりへの応用に関する科学的な研究を遂行する ことができる。また、研究成果をまとめて学会等で分かりやす く発表し討論することができる。認知科学的・認知心理学的な 観点から、ものづくりに関わる人のための新たなサービスや製 品を提案できる。これらの能力を活かして未知の分野に対して 積極的に行動し、自らの修士研究に活かすことができる。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 【修士研究活動】 1年次前学期  1)修士研究テーマの設定  2)修士研究テーマについての先行研究を調査する  3)週1回、先行研究を報告し、研究内容について 討論を行う  4)認知心理学・認知科学に関する研究会および学 会に参加する   1年次後学期  1)修士研究の詳細を具体化し、検討すべき問題を 明確化し、予備調査・予備実験を行う  2)修士研究テーマについての先行研究を調査する  3)週1回、先行研究を報告し、研究内容について 討論を行う  4)認知心理学・認知科学に関する研究会および学 会に参加する   2年次前学期  1)予備調査、予備実験の結果をさらに検討し、本 調査・本実験の計画を立案する  2)本調査・本実験を実施し、結果を分析する  3)週1回研究内容についての討論を行う  4)認知心理学・認知科学に関する研究会および学 会に参加、学会において研究講演発表  5)中間発表会において、進捗状況を報告する   2年次後学期  1)本調査・本実験を実施し、結果を分析し、さら に考察を深める  2)実験結果について論文にまとめる  3)週1回研究内容についての討論を行う  4)公聴会での発表に向けて、各自の研究活動をま とめる