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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
建築学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
都市・地域計画研究(山田圭二郎)
Regional and Urban Design(Yamada Keijirou)
12 2814-04 2024年度
通年
専修科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.都市空間・社会分析 2.景観工学 3.都市・地域計画 4.都市デザイン 5.まちづくり 本専修科目は、建築や都市・地域を取り巻く周辺環境の実態と変遷等を踏まえつつ、それら との関係性を考慮した持続可能な都市・地域の空間・社会(ガバナンス)、景観を構想・計 画・設計する能力を習得することを目標とする。このため、地形環境その他の自然条件や空 間・社会の歴史的変遷を含めた都市・地域の調査・分析に関する実践的な技術を習得する。 また、その成果を適切に反映した都市・地域の空間・社会を構想・計画・設計し具現化する 能力、それらを視覚的にわかりやすく伝えるプレゼンテーション能力を養う。
授業の概要および学習上の助言
大学(学部)で学習した、都市・地域計画、都市デザイン、まちづくり等に関する基礎的な調査・分析技術を前提とする。本 専修科目では、都市・地域の空間・景観の定量的・定性的分析や客観的エビデンスにもとづく空間・景観の把握の仕方、空間 や社会を構成する諸要素と諸要素間の関係の実態および変遷を丹念に紐解き、空間の変遷と社会(ガバナンス)の動態を実証 的に把握する手法などを、実践的に習得する。それに加えて、情緒や価値などの人間の主観に関わるエビデンスの扱い方を学 ぶ。それらを通じて、人間―環境系をより深く洞察していくことが求められる。それにより、現状の都市計画等法制度の理解 にとどまらず、また目先の課題解決のみにとどまらず、より根源的な人間存在への深い洞察に根差した、人間らしい生活の< 場>としての都市・地域のあり方を構想する能力を養うことを目指している。押さえておくべき文献等はその都度紹介するが 、自らのテーマ設定の下、上述の調査手法を適切に組み立てて研究計画を立案・遂行し、主体的な活動を通じて実践的に身に つけていくことを重視する。
教科書および参考書・リザーブドブック
特に指定しない。
履修に必要な予備知識や技能
大学(学部)で学習した、都市・地域計画、都市デザイン、まちづくり等に関する調査・分析手法に関する基礎知識と技能を 前提とする。また、空間や景観を定量的に分析する既往の基本的な手法として、フィールドサーベイや行動調査、意識・認識 調査、土地利用等空間の変遷を把握するための資料(地誌史料、空中写真、旧版地形図、公図や土地・建物登記情報等)への アクセス・入手方法及び調査手法等について、また、既往の主要な都市論については、知識としてあらかじめ把握している必 要がある。
学生が達成すべき行動目標
No.
関連分野の既往の言説を理解し、現在の諸課題に照らしてその意義や限界等を説明し、研究テーマの問題設定ができる。
都市・地域の空間と社会の関係性を一体的に実証し、空間や社会の変化の要因や意味を考察し説明することができる。
自ら設定したテーマ(仮説)に即して複数の調査・分析手法を組み合わせて設定し、検証することができる。
①〜③を、建築および地域・都市の空間計画・設計に反映、または社会のあり方を構想し、提案することができる。
研究成果を論文や作品にまとめ、その内容を論理的かつ視覚的にわかりやすく説明することができる
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 50 30 0 0 20 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 行動目標の①〜⑤を総合して修士研究のレポート(研究論文・作品)として取りまとめる。
成果発表
(口頭・実技)
修士研究の成果を公開発表・審査会において大学院担当教員全員で評価する。
作品
ポートフォリオ
その他 日常的な研究活動における学生の主体性を評価する。レポートや成果発表がいかに優れていたとしても、 日常的な継続的な研究活動のなかで、行動目標①〜⑤を自ら常に意識して主体的に活動しなければ、本当 の意味でそれらを自分のものとして身につけることはできない。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
人間と環境(建築・地域・都市空間、歴史、社会)の関係を、 実証的な根拠と人間存在に対する深い洞察に基づいて理解する ことができる。そのために、現在の都市・地域の諸問題を体系 的に理解した上で、自ら設定したテーマに即して、複数の調査 ・分析手法を組み合わせて研究方法を設定し、検証することが できる。上記の上に立って、長期的な視野で、持続可能な都市 ・地域のための新たな空間・景観デザインやガバナンスのあり 方への示唆を与えることができる。または、魅力的な空間・景 観としてアイディアを具現化し、具体的なデザイン案を必要な 計画・設計図面等を用いて提示することができる。 人間と環境(建築・地域・都市空間、歴史、社会)の関係を既 往の言説から理解することができる。また、現在の都市・地域 の諸問題を理解し、自ら設定したテーマに即して、複数の調査 ・分析手法を組み合わせて研究方法を設定し、実行することが できる。その結果から、今後の空間計画・設計やガバナンスの あり方に与え得る示唆について考察することができる。または 、新しい魅力的な空間計画・設計案を必要な計画・設計図面等 を用いて提示することができる。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1-15 ■修士1年前期 修士研究テーマの設定 都市論等関連分野における既往の言説の学習・理解 調査・分析手法の学習・理解 基礎調査の実施 指導教員との討議 ゼミによるグループ活動 自主活動 研究活動 340時 間
17-30 ■修士1年後期 テーマの見直し(仮説の明確化) 上記テーマに即した複数の調査・分析手法の組合せ・ 設定 調査の実施と調査結果の分析 指導教員との討議 ゼミによるグループ活動 自主活動 研究活動 340時 間
31-45 ■修士2年前期 調査の継続と調査結果の分析・考察 (必要に応じた見直し) 指導教員との討議 ゼミによるグループ活動 自主活動 研究活動 340時 間
46-60 ■修士2年後期 調査結果の分析・考察 レポートの取りまとめ 指導教員との討議 ゼミによるグループ活動 自主活動 研究活動 340時 間