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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
臨床心理学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
修士課程
臨床心理学研究(石川健介)
Research for Clinical Psychology(Ishikawa Kensuke)
8 8914-04 2024年度
通年
専修科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.臨床心理学的な現象 2.科学的説明 3.心理学的方法論 4.研究発表 5.論文作成  臨床心理学の専門家としては、実践力だけではなく、科学的な素養を有していることも重 要である。この科目は、最終的な成果物である修士論文を作成する過程において、科学的な 考え方と方法論を習得し、プレゼンテーション能力に磨きをかけ、科学的で論理的な文章作 成能力を身につけることを目標としている。
授業の概要および学習上の助言
 講義は、基本的に小集団、あるいは個人的な研究指導によって行う。  臨床心理学の中で自分の研究領域を明確にし、研究テーマに関する内外の文献を集積し、自分の研究をその中で位置づけ、 自分の研究に適切な方法論を選び、データを収集し、結果を分析し、修士論文を執筆し、提出するという一連の流れの中で 学習を行う。  言葉にすると簡単なようであるが、これらの過程に習熟していない者にとっては非常に労力を要するものであるので、 すべてにおいて早めの対応が望まれる。指導教員との連絡を密にし、完成度の高い修士論文を目指すことが必要である。  こういった過程を通して、臨床心理学領域の研究における総合的な力が養われると考えている。
教科書および参考書・リザーブドブック
適宜紹介する。
履修に必要な予備知識や技能
心理学の基礎的な研究方法を習得していること(心理学関係の学部における卒業論文等の作成の経験があること) 臨床心理学全般の知識 心理学論文の読解能力 高等学校卒業程度の英語能力
学生が達成すべき行動目標
No.
臨床心理学的な諸現象を論理的かつ合理的に説明できる
最新の臨床心理学的な知識に関心を持ち、それらを習得する
研究会や学会等の学術的な活動に興味を持って積極的に参加し、討論に加わる
自分の研究が有する社会的な価値を意識し、一般の人々に自分の研究の意味を説明できる
研究成果をどのように社会に還元できるかを考える
臨床心理学的な知識と技能を備え、眼前の対象だけではなく社会全体に役立つ心理専門職を目指す
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 40 40 0 0 20 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 学会・研究会などでの発表に関する抄録・原稿等および修士論文で評価する
成果発表
(口頭・実技)
学会・研究会などでの発表等および修士研究の公聴会における口頭試問で評価する
作品
ポートフォリオ
その他 ゼミを始めとする修士研究に関するすべての活動に関して,積極性,主体性,勤勉性などについて総合的 に判断する
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
 研究目的に応じた方法論を適切に採用し、内外の関連する 研究の中での自分の研究の独自性を論理的に主張することが できる。当該領域および関連領域の研究者と対等に討議する ことができ、研究結果を専門知識を有しない人々にわかりや すく説明することができる。  国内の関連文献における自身の研究の位置づけが明確で あり、方法論に大きな問題点がなく、わずかであろうと臨 床心理学の学問的な前進に寄与すると思われる研究論文を 作成できる。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 受講生が選択した研究テーマにより、進捗状況が大き く異なると予想されるので、確定したスケジュールを 示すことは困難であるが、以下の「目安」を知り、自 分自身の研究計画を絶えずチェックし、指導教員と連 絡を密にし、継続的に指導を受けていくことが必要で ある。さらに学内外で実施される研修会、研究会、学 会等に積極的に参加するのみならず、研究の途中経過 を発表したり、新たな知識を取り入れていく態度が要 求されている。
2 1年次   自分の研究テーマを決定し、その研究領域で今ま でどのようなことがなされてきたのかを知る。その際 、内外の研究文献を購読し、研究指導や研究会等で発 表することが必要である。1年次の終了時点でデータ を入手し、分析を始めていることが望ましい。
3 1年次前学期   本研究科のスタッフの専門や、研究テーマ、本研 究科や専攻が関係しているテーマを知る。本学で研究 を進めていく上で利用可能なさまざまな資源を探索し 、それらを勘案して研究テーマを決定する。   研究テーマが決まったら、これに関係する文献を 集め、それらをまとめる作業を進める。その上で、自 分自身の研究テーマを絞り込んでいく期間である。 ゼミ、研究会発表
4 1年次後学期   テーマを絞り込んだら、データ収集をどのように 行うか、現実的に利用可能なデータがあるか等を、テ ーマとの関係で考えていく必要がある。   予備調査やデータ収集のための準備を進め、実際 にデータを集めることを開始する。可能ならば暫定的 な分析を進めてみる時期である。 ゼミ、研究実施
5 2年次   2年次の最終課題は期日までに修士論文を完成さ せ、提出することである。科学的な文章を書くにはコ ツが必要であるので、できる限り多くの機会に、指導 教員より添削指導を受ける必要がある。12月頃には一 応の論文の体裁を備えたものが完成していることが望 ましい。
6 2年次前学期   2年次の前学期終了までにはデータ収集が終了し ている必要がある。夏休みに分析等を行い、その結果 を元にできるだけ早く論文を執筆してみる必要がある 。追加データの収集を行う必要も出てくるので余裕を 持って開始する必要がある。 ゼミ、研究実施、論文執筆、 研究会発表、学会発表
7 2年次後学期   まず,これまでの自分の研究過程を吟味し,研究 計画書を作成し,提出することが求められる。その後 は,基本的には、研究会などでの発表も含めて、添削 指導を受けながら、論文を完成させる時期である。 ゼミ、論文執筆、公聴会発表