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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
機械工学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
工学のための解剖学
Anatomy for Engineer
1 2133-01 2025年度
前学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.細胞内小器官(オルガネラ) 2.細胞 3.組織 4.機能と形態 5.器官の関連(系) われわれの体は細胞が集まり4種類の組織(4大組織:上皮組織、結合組織、筋組織、神経組 織)を形成し、それらが特定の割合で集まることによって器官が作られる。そして、特定の 機能を達成するために器官が集まり、器官系(運動器、循環器、呼吸器、消化器、神経)が 構成される。解剖学では、階層性を持つこれらの構造(形態)と機能の関係を学ぶ。また、 疾病等で失われた機能について、その原因を理解し、機能回復のためにどのような工学的な 介入の可能性があるのかを文献調査し、議論できるようになる。
授業の概要および学習上の助言
近年、医学は目覚ましい進歩をとげています。しかし、その成果が必ずしも医療現場の最前線に反映されているわけではあり ません。からだの構造の基礎を学ぶことによって、これまで学んできた工学的な専門知識と技術をからだの機能改善・回復に 結びつけるための、若者らしい斬新な視点が開かれことを期待します。 この科目では、予定された講義内容に加えて、学生諸君が人体の構造に関して不思議に思う事や、病気に関するトピックにつ いて、毎時間、自由討論の時間を設けます。
教科書および参考書・リザーブドブック
特に無し。必要に応じて資料を配布する。 参考書: ◎人体の構造と機能[1] 解剖生理学 第11版 (系統看護学講座) 執筆 坂井 建雄/他 ISBN 978-4-260-04687-9 定価 4,180円 医学書院
履修に必要な予備知識や技能
①学部で学んだ総合的な知識・技能の復習 ②人体の構造について不思議に思う事や、興味のある病気をいくつか具体的に選び、事前学習しておくことが望ましい。
学生が達成すべき行動目標
No.
細胞の基本構造が理解できる。
運動器が機能を発揮するための解剖学的構造が理解できる。
脳の基本的な構造と機能が理解できる。
運動神経と感覚神経が機能を発揮するための解剖学的構造が理解できる。
循環・泌尿・呼吸器系・血液系の解剖学的なつながりと働きが理解できる。
個体の正常発生と奇形発症メカニズムの原理が理解できる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 100 0 0 0 0 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 講義および実習(細胞、運動器、神経、胎児の発生、呼吸器・循環器、血液、泌尿器系)で学んだ内容に 関連する2つのテーマを自由に設定し、レポートの課題とする。各レポート毎に、設定したテーマに関す る以下の内容についてまとめること。 1)解剖学的構造と生理機能(正常構造と生理機能)の関係を説明する。2)ミクロレベルから肉眼レベ ルのどこかに構造または機能障害を生じたとき、個体はどのような症状を呈すると考えられるか、解剖生 理学的に説明する。3)構造または機能障害を補うための工学的介入方法の可能性に関して考察する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
①細胞内小器官の働きが説明できる。 ②関節の構成と働きが説明できる。 ②脳各部の名称と働きが説明できる。 ④神経支配を解剖学的に説明できる。 ⑤心臓・腎臓・肺・血液の基本構造と機能的連関が説明できる 。 ⑥脳の発生のアウトラインが説明できる。 番号の①から⑥は学生の行動目標に対応しています。 ①細胞の機能障害と疾患の関係が説明できる。 ②筋、靭帯、腱、骨損傷の運動機能に及ぼす影響の相違点を説 明できる。 ③脳各部の機能障害と症状の関係が説明できる。 ④運動および感覚機能障害の病態を解剖学的に説明できる。 ⑤循環・泌尿・呼吸器・血液の機能障害の病態を解剖学的に説 明できる。 ⑥脳の発生・発達障害と母体環境の関連を発生学的に説明でき る。 番号の①から⑥は学生の行動目標に対応しています。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 細胞の構造と機能 講義と討論 細胞の構造に関する初歩的な内容 についてインターネット等を活用 して予習しておく。 キーワード「細胞内小器官」 90
2 運動器の構造と機能 講義と討論 運動器の構成に関する初歩的な内 容についてインターネット等を活 用して予習しておく。 キーワード「骨格筋、腱、靭帯、 緻密骨、海綿骨、関節軟骨」 90
3 骨学実習 講義と討論 全身の骨格および関節の種類と特 長についてインターネット等を活 用して予習しておく。 キーワード「骨の種類、関節の構 造」 90
4 神経系の構造と機能・運動神経および感覚神経支配の 構造・脳の構造と発生 講義と討論 脳の構造に関する初歩的な内容に ついてインターネット等を活用し て予習しておく。 キーワード「大脳、脳幹、脊髄、 白質、灰白質、シナプス」 感覚器・運動器の神経支配に関す る初歩的な内容についてインター ネット等を活用して予習しておく 。 キーワード「視覚、聴覚、触覚、 随意運動、不随意運動、反射」 90
5 呼吸器の構造と機能・血液 講義と討論 呼吸器の構造と機能に関する初歩 的な内容についてインターネット 等を活用して予習しておく。 キーワード「呼吸器、肺、肺胞、 ガス交換、体循環、肺循環、血液 、血球」 90
6 血液系 講義と討論 血液系に関する初歩的な内容につ いてインターネット等を活用して 予習しておく。 キーワード『赤血球、白血球、血 小板、血漿」
7 循環器の構造と機能・心血管系 講義と討論 心臓および血管に関する初歩的な 内容についてインターネット等を 活用して予習しておく。 キーワード「心臓、刺激伝導系、 心機能、心拍出量、血圧、血管抵 抗、血管、微小循環」 90
8 腎泌尿器系の構造と機能 講義と討論 腎泌尿器系の解剖学的特徴と機能 との関係などインターネット等を 活用して予習しておく。 キーワード「腎臓、ネフロン、糸 球体、尿細管、ろ過、分泌、再吸 収、浸透圧」 90